肝と胆嚢と肺の理(ことわり)
肝と胆嚢と肺の理(ことわり)
陰陽では、水と火の次に「木」が生じます。木は火のように上へ伸びる性質があり、陽に属し、すべての生命が生きるための土台を整えてくれます。
植物が育つには、日光・水・土が必要ですが、風も非常に重要です。風通しが悪ければ、植物はうまく育ちません。昔から、稲や穀物を整列させて植えるのは、風の通り道を作るためでした。これは先人の知恵です。
肝と胆嚢は「木」に属する
人の体では、肝と胆嚢が「木」に当たります。そのため、血液がスムーズに流れれば、これらの臓器は丈夫になります。「木」という字を見ても分かるように、大地に根を張り、新芽が勢いよく地上に飛び出してくるエネルギーを持ちます。
春の新芽はとても生き生きとしています。ですので、肝には青い色が良いとされます。
あるとき、肝硬変で余命6か月と宣告された人がやって来ました。その人は詐欺に遭い、怒りがこみ上げ、肝臓が腫れ上がってしまいました。私はその人に薬を処方し、「毎朝早く起きて山に登りなさい」と勧めました。なぜなら、山には木々が生い茂り、深い青色に包まれているからです。その環境の中にいれば、心が穏やかになり、詐欺師を許せるようになります。すると、腫れ上がった肝臓も次第に回復します。
6か月後、その人は私のもとへ来て、深々とお辞儀をしました。すでに亡くなっているはずの人が、元気に歩いていました。
「先生の薬を飲んだら力が湧いてきました。それで、どうせ死ぬなら登山してみようと決心しました。それまで手足に力が入らず、登山なんて考えもしませんでした。しかし、続けているうちにどんどん力がつき、今では若い頃に戻ったような気分です」と話しました。
私は「病院で検査を受けましたか?」と聞きましたが、「6か月の命だと言った医者に、もう何を期待できますか?検査なんて必要ありません。私はこれから自然と共に生きていけば健康になれると確信しています」と答えました。
とにかく、登山をする人は肝が丈夫になります。精力も強くなります。最近、元気のない男性が増えていると言われますが、青々とした山を登れば、滋養強壮の薬など必要ありません。肝が強くなり、毎朝活力がみなぎります。
肝硬変に良い「タニシ」
最近、肝硬変に良いとされるタニシ(淡水巻貝)を食べる人が増えています。それは、タニシが深い緑色をしているからです。肝と胆嚢は「木」に属し、青や緑のものがその働きを助けます。ですので、タニシは理にかなった食べ物です。
肺と「金」の関係
万物の中で固い性質を持つものは、すべて「金」に属します。「金」は季節では秋、色では白、味では辛味に対応します。他の五行と同じように、「金」の気は人の性格にも影響を与えます。
寒くなると咳が出たり風邪をひいたりします。それは秋の乾燥のせいであり、この時期に肺をケアする必要があります。風邪の引き始めに辛いものを食べると良いと言われるのは、肺を助けるためです。しかし、過度に辛いものを食べると、肺が熱を発して健康を害します。適度に食べるのが良いですが、一番大切なのは「自分の味覚に従うこと」です。
同じ辛い食べ物を食べても、「辛くて食べられません」と言う人もいれば、「これのどこが辛いの?」と言う人もいます。「辛くて食べられません」と感じる人は、その食べ物を避けるべきです。無理に食べると、その辛さを体が排出しようとして下痢を引き起こすことがあります。自分の味覚に従って食べれば問題は起こりません。
秋とうつ病の関係
秋になると日照時間が減り、うつ病になりやすくなります。北欧やアメリカの北部では日照時間が少なく、うつ病になる人が多くなります。そのため、西洋人はできるだけ日光を浴びようとし、結果として肌の色が白くなりました。
歴史を見ても、大きな戦争を起こしたのはほとんど白人です。遺伝子的に光を求める性質があり、より明るい場所へ移動しようとします。そのためには、他の土地へ侵攻せざるを得ません。彼らが作り出した医学もまた攻撃的です。切る、抜く、取り除く、といった手法が主流です。しかし、これはすべて自然を破壊する行為です。
彼らは「木(個々の事象)」は見ても、「森(全体の調和)」を見ていません。一方、東洋の思想は、木と森の両方を見る視点を持っています。
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