相生は一方通行ではない、立体的な循環だ

相生(そうせい)は一方通行ではありません


相生の関係は、単に「与える」だけではなく、相互に助け合うものです。

これは「ホログラムの原理」とも言えます。

一つは全体を生かし、その全体の中にある一つ一つが、また全体を生かすのです。


五行を知っている人でも、相生の本当の意味を理解していないことが多いです。

それは 自然を十分に観察してないからです。


相生は、単に「前にいるものが後ろにいるものを助ける」だけではありません。

後ろから支えることも相生なのです。


たとえば 水が木を育てる(水生木) という関係があります。

しかし、逆に 木が水を生む(木生水) こともあります。

木や草が生い茂ると、自然と水も豊かになります。


森が豊かな山は、どんなに日照りが続いても、谷川が枯れません。

雨が降ると、新緑が一層鮮やかに見えるでしょう。

なぜでしょうか?


単に水を与えるだけでは、植物の成長には それほど効果がありません。

なぜなら、植物の成長には窒素が重要だからです。


雨は 空気中の窒素を含んで降るため、

土に特別な肥料を与えなくても、植物が自然と育つのです。

「雨後の筍(うごのたけのこ)」という言葉も、この原理を表しています。

竹の芽にただ水をかけても、あまり成長しませんが、雨を浴びると一気に伸びるのです。

これが五行の相生の働きです。


木生火(もくしょうか):木が火を生む


木を燃やすと火が生じます。これが「木生火」 です。

しかし、火がなければ、木も成長できません。

なぜなら、木は太陽の光を浴びて光合成を行うからです。


つまり、太陽(火)があるからこそ、木は生きられるのです。

だからこそ背の高い人は、太陽の光をよく浴びると健康になります。


火生土(かしょうど):火が土を生む


火は土を生み出します。

たとえば、火山が噴火すると、溶岩が流れ、それが冷えて岩や土になります。

しかし、それだけではありません。


土を焼き固めると、陶器や甕(かめ)として利用できます。

つまり、土をより強く、より有益なものにするには火の力が必要なのです。


この「火生土」の関係をうまく利用したものが 韓国のオンドル文化です。

火で土を温め、その熱を長時間保つことで、体温を守る仕組みです。


人間は 土の力を使い、火の熱で体温を維持しなければ、健康を保てません。

しかし、このオンドル文化が失われつつあるのです。

その原因の一つがセマウル運動です。


セマウル運動によって、人々は 暮らしが豊かになったと言われますが、

よく考えてみると、失ったものの方が多いのです。


何千年も続いた藁ぶき屋根の家、土壁の家、日干しレンガの家は、すべて姿を消しました。

その結果、韓国の人々はどんどん体調を崩しているのです。


黄土で建てた家の温もりには、現代の建築は到底及びません。


土生金(どしょうきん):土が金属を生む


金属は土の中から生まれます。これが「土生金」です。

しかし、金属で鍬(くわ)やシャベルを作り、それを使って再び土を耕します。

これが 「金生土」 の原理です。


鍬や鋤(すき)がなければ、農作業はできません。

素手や木の枝だけでは、畑を耕すことは難しいでしょう。


金生水(きんしょうすい):金属が水を生む


金属を置いておくと、その表面に 水滴がつきます。

また、熱した鉄を 水で冷やすと、さらに強くなるのも、

水が 金属を鍛える働きをしているからです。

これは 逆に「水生金」 の原理にもなります。


相生は一方通行ではない、立体的な循環


父親が子供を大切に育てると、子供もまた父親を大事にする。

これこそが 相生の深い原理 です。


特に、人体の臓器の働きを考える際には、この原理をよく理解する必要があります。

しかし、西洋医学では、この相生の原理をよく理解していません。

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